スーパートコジラミとは、一般的な殺虫剤、特にピレスロイド系の成分に対して抵抗性を持つトコジラミのことを指します。これらのトコジラミは、市販されている殺虫剤が効きにくく、駆除が非常に困難な害虫です1。
日本では、かつてトコジラミが広がった後、1970年代に有機塩素系の殺虫剤（DDTなど）の使用によりほぼ一掃されました。しかし、その後、殺虫剤の使用禁止や海外渡航者の増加、訪日外国人の増加、交通手段の発達などにより、再びトコジラミの被害が広がっています。スーパートコジラミは、これらの殺虫剤に耐性を持つ個体が繁殖し、進化した結果として現れました1。
スーパートコジラミに効果的な殺虫剤としては、プロポクスル（カルバーメート系）やメトキサジアゾン（オキサジアゾール系）の有効成分を含むものが挙げられます。ただし、これらの成分を含む殺虫剤の使用には専門的な知識が必要であり、駆除にはプロの業者に依頼することが推奨されています1。
また、トコジラミは熱に弱いため、熱湯やアイロン、乾燥機を使用することで駆除する方法もあります。トコジラミの卵は約60℃で10分、100℃だと数秒で死滅するとされています1。ただし、自分で駆除を試みる場合は、スーパートコジラミか通常のトコジラミかの見分けがつかないため、非常に難しいとされています1。
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